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サクブンチョウ

生活と音楽と物語と

2017-01-01から1年間の記事一覧

苦役列車と途中下車

各駅停車 約束していた友人にドタキャンされ、待ち時間のコーヒー2杯とコロッケサンドの合計1340円分だけをお土産に深夜1時に家に帰った。 一人でぼそぼそと歩く新宿はとても攻撃的で、「あゝ、新宿」なんておもっていられるか、と思う。一人で歩く道はど…

生活と蜃気楼

「ねえ、聞いてよ。この前久しぶりに家に直帰したの。それも3時。何していいか全然わからなくって。」 「飲みにいかないなんてありえないね。」 「そうなの。でもお金がなくなっちゃって。あーマジ渋い。」 「大学の授業ってなんだか高校に比べて退屈で。頑…

最果タヒの「夜空はいつでも最高密度の青色だ」は我々の希望である

詩は逃避でなく希望である 詩は逃避ではなく希望である。 私たちが最も手軽に、どんな場所でも、どんな時でも言葉を使って作ることができる希望、それが詩なのだ。 インターネットの普及によって、ポエジーが散乱している。自己の不甲斐なさ、不確実さ、それ…

私たちは岡崎体育の「感情のピクセル」を笑えない

盆地エモ マーケターとして十分に食っていけるんじゃないかと思う。岡崎体育と寿司くん。 公開から2日で100万再生越えを達成し、急上昇ランキングでも1位を記録し、上々な滑り出し。 歌詞は本当によく考えてふざけられていて、メロディはキャッチーなので…

不自由なくらしと不自由な精神

今月頭に骨折をした。 正確に言えば、右足首を脱臼骨折し、ついでに靭帯があるべき場所から剥がれてしまった。正確さを欠けば欠くほどに、情報としての意味は失われていく。単に骨折としただけでは、そこには無限の可能性があるのだ。だから面倒にも補足をし…

最近のこと

2017年02月26日 誰かと一緒に朝から晩までものを作ることがとても楽しいこと誰かと一緒にサンドイッチを作ることがとても幸せなことそうやってできたサンドイッチはとても美味しいこと誰かと一緒に見る映画は見た後の感情が大きくなること誰かと一緒に酒瓶越…

水色の生活

2017年02月19日 最近は水色の生活が続いていて、とても心地が良い。水色と言っても黄色が混ざった淡い水色。今までの生活は濁ったオレンジ色。ああ、水色の生活はこんなに息がしやすいものだったんだ、と。 濁ったオレンジ色の生活は、抜け出すことが困難で…

「美」の呪いについて - 映画『ネオンデーモン』感想

2017年2月11日 「美しさは全てではない、唯一である」印象的な一節だった。(ちなみに原文は"true beauty is the highest currency we have, without it should be nothing" 邦訳として非常にハイセンスだなと思う。) The Neon Demon Movie CLIP - Beauty i…

大切なものは目に見えない

2017年2月2日 「大切なものは目では見えない。だから、こころで見るんだ」 星の王子様の主題である。 「そんなの当たり前じゃないか。使い古された言い回しに、何酔っているんだ。」と思う人がいるかもしれない。 君達は、私がそうだったように、わかった気…

待つことと想像すること

2017年1月24日 待つことは想像することなのかもしれない。 だから待つことは苦手だ。想像してしまうから。 朝の後に昼が来て、それから夜が来る。 冬の朝の水はとても冷たい。 ギターを弾くと音がする。 悲しい気持ちだと涙が出る。 薬指より人差し指が短い…

引越という病

2017年1月15日 寺山修司と引越 寺山修司という劇作家・詩人をご存知だろうか。 教養のある人間、あるいはサブカルと揶揄される何か、の人たちは既知の人物だろう。 信仰している人間も少なくないのかもしれない。 そしてこの文章を読んでくれている物好きは…

Re:

2017年1月9日 あけましておめでとうございます。 新しい年になってから、まだ1週間だった。 学生時代とは時間の流れがすっかり変わってしまったのだと気がつかされる。お正月なんてひと月以上前のような気持ちである。 こんなに時間の速度が速くなったのは…