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サクブンチョウ

生活と音楽と物語と

水色の生活

2017年02月19日

最近は水色の生活が続いていて、とても心地が良い。水色と言っても黄色が混ざった淡い水色。今までの生活は濁ったオレンジ色。
ああ、水色の生活はこんなに息がしやすいものだったんだ、と。

 

濁ったオレンジ色の生活は、抜け出すことが困難で、ゆっくりゆっくり精神を蝕んでいたな。私の好きなニコチンみたい。たまに恋しくなるけど、もう戻らない気がする。

昼過ぎに起きてそこから酒を飲んで、燻らせてゆらゆらと管を巻く生活はとても快適だけど、煙のように消えて無くなってしまうと思ったから。春の夜の夢より遥かに短く。

 

とっても大好きだった街と、呪いのようにこびりついていた思い出にさよならが言えた。本当に長かった。アホくさいな、なんて思うけれど、ずーっと呪いに捕らわれていた。ずっと。

でも、呪いにしない方法と覚悟がわかったので、かかって良かったな、と今では思う。

 

水色の生活のおかげで、外に出るようになった。歩いて30分以内に面白い所がたくさんあることに気がついてしまった。


私は欲深い人間なので、一度外に出るようになると、もっと楽しく移動したいな、という思いが膨らんでくる。だから、移動手段として、ペニーを買った。通貨ではない。要するに小さいスケートボード

 

ミーハーと言われればそれまでなんだけれど、これが結構楽しい。

 

慣れてくると平坦な道と緩やかな坂であれば乗って移動できるし、重心の移動に筋肉を使うので、少しばかり運動をしたような気にもなれる。それから両手が空くので、コーヒーを飲みながら移動できてしまう。
春になったら、コーヒー片手に移動するお花見。
夏になったら、ソーダ。日焼け止めの匂いの後にシュワっと泡がはじける。
秋は落ち葉でメロディかき鳴らして、走りにくいね、なんて会話をする。
冬は、残念ながらお休み。

 

こんな生活は、なんだか、水色でしょう?
まだまだバランス崩すことも多いけど、そんな生活を送るために何度も乗って行こう。
図らずも買ったペニーは水色で。
私の頭は単純だな、って。

 

そういえば。
水色は青を薄く引き伸ばした色だって、どこかの詩人が言ってた。終わったと思ってた青い春を、私は今無理矢理引き伸ばしている。薄く薄く、できるだけ長く。可能ならずっと。
水色の生活を続けていきたい。